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ローコスト注文住宅とは?メリット・デメリット、人気ランキングTOP5を紹介

近年、コストを抑えられる住まいとして、若い世帯を中心に「ローコスト注文住宅」が注目されています。本記事では、ローコスト注文住宅とは何か、安さの理由やメリット・デメリットを解説。さらに人気住宅メーカーランキングTOP5を紹介し、失敗しないための選び方や注意点も説明します。

ローコスト注文住宅とは

まずはローコスト注文住宅とは何かを確認しましょう。あわせて安さの理由も解説します。

一般的な注文住宅よりも安価な価格帯の住宅

ローコスト注文住宅とは、一般的な注文住宅と比べてコストを大幅に抑えて建てられる住宅のことです。明確な定義はありませんが、一般的には坪単価30〜60万円台、建物本体価格で1,000万円台後半〜2,000万円台前半が目安とされています。

通常の注文住宅は坪単価70〜100万円以上。国土交通省 住宅局の発表によると、注文住宅の建築費用は全国平均で4,695 万円※です。

ローコスト注文住宅は「手の届きやすいマイホーム」として子育て世帯を中心に人気を集めています。

※出典:国土交通省 住宅局「令和6年度 住宅市場動向調査報告書」

ローコスト注文住宅が安い理由

ローコスト注文住宅の価格を抑えられる理由は、大きく分けて3つです。

1. 材料や設備の費用を抑える

 建材や設備を大量に一括仕入れすることで、流通コストや中間マージンを削減しています。

2. 設計や工期を効率化する

間取りや設備プランを規格化し、設計にかかる時間や手間を省きます。工事期間を短縮し、人件費も抑えられます。

3. 会社全体の経費を削減する

広告宣伝費や営業費を最小限にし、効率的な運営を行うことで会社全体のコストを下げています。

ローコスト注文住宅は、自由度や選択肢をある程度制限する代わりに、効率的な施工を実現しているのが特徴です。

ローコスト注文住宅のメリット

初期費用を抑えられることや工程期間が短い、将来的なリフォームのしやすさなど、ローコスト注文住宅の具体的なメリットをみていきましょう。

初期費用を抑えて住宅を建てられる

ローコスト注文住宅の最大の魅力は、少ない自己資金でも新築の一戸建てが手に入ることです。1,000万円台から建てられるプランも多く、若い世代のご家族や、セカンドハウスを検討している方にも手が届きやすくなっています。

中古住宅と比べ、新築なら最新の耐震性や断熱性の基準を満たしているので、当面は大規模なリフォーム費用も必要ありません。

「無理なく家を持ちたい」というニーズに応えられる点は、ローコスト注文住宅ならではの大きなメリットといえるでしょう。

工事期間が短い

ローコスト住宅は規格化されたプランをベースにすることで、設計から完成までの期間を大幅に短縮しています。資材の調達や職人のスケジュールも事前に調整しやすくスムーズに進むため、早ければ、着工から3〜5ヵ月程度で引き渡しが可能です。

「できるだけ早く新居に住みたい」「アパートの更新に間に合わせたい」といった方にとって、スピーディーに入居できるのは大きなメリットです。

ライフステージの変化に対応しやすい

建築費用を抑えられるため、将来的なリフォームや建て替えに柔軟に対応できるのは大きなメリットです。住宅ローンの負担が軽くなる分、子どもの誕生や独立、二世帯同居、高齢期のバリアフリー化といった家族構成や生活環境の変化に合わせて、改修を検討しやすくなります。

また、住み替えや土地選びの選択肢が広がるため、人生の節目ごとに暮らしを最適化できるのも、ローコスト注文住宅ならではの魅力です。

ローコスト注文住宅のデメリット

ローコスト住宅は価格面で魅力がある一方で、間取りや設備に制約が生じやすいといったデメリットもあります。ここでは代表的なデメリットを整理し、注意すべきポイントを解説します。

デザインや間取りの自由度が低い

ローコスト注文住宅は、コストを抑えるためにあらかじめ決まったプランや仕様から選ぶ「セミオーダー型」が主流で、間取りや外観の自由度は限定される傾向があります。

メーカーによっては設計自由度や性能を強化したプランも用意されています。自分の希望やこだわりに合う会社を選ぶことが重要です。

設備や仕様のグレードが限られる

コストを抑えるために、建材や設備のグレードは必要最小限の場合が多いです。標準仕様で選べるのは基本的な床材や壁紙、水回り設備などに限られます。断熱性や防音性が十分に確保されていないケースもあり、寒冷地や交通量の多い場所では住み心地に影響が出る可能性も。

契約前に「どこまでが標準仕様なのか」をしっかり確認しましょう。

オプション追加費用が割高になることがある

ローコスト注文住宅では標準仕様を前提にコストを抑えているので、規格外の設備や仕様を追加すると、費用が大幅に上がってしまう傾向があります。システムキッチンのグレードアップや収納の増設、外壁のデザイン変更など、細かな要望を加えていくと総費用が想定以上になることも。

見積もりの「基本価格」だけで判断せず、契約前に「基本価格に含まれる内容」と「オプション扱いになる部分」をしっかりと確認することが大切です。

メンテナンス費用がかかりやすい

ローコスト住宅では、価格重視で選んだ比較的グレードの低い外壁材や建材が使われるため耐久性が劣ることもあります。数年後に劣化や不具合が発生しやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。たとえば、スレート屋根やサイディング外壁は、10〜15年ごとの再塗装が推奨されています。

初期費用は安くても、長期的に見るとメンテナンス費用がかさみ、総コストは高くなってしまうかもしれません。事前に保証内容や使用する建材の耐久性をしっかり確認し、将来のメンテナンス費用を考慮しておきましょう。

ローコスト注文住宅の人気メーカーランキングTOP5

どのメーカーを選ぶかによって、住まいの満足度や費用感は大きく変わります。ここでは、オリコン顧客満足度ランキングをもとに、信頼性の高い人気メーカー5社を紹介します。

1位:アイフルホーム

アイフルホームは、LIXIL住宅研究所が運営するフランチャイズ形式の注文住宅ブランド。全国約200の加盟店ネットワークを展開し、累計契約棟数は20万棟を超える実績があります。LIXIL製品を活用した高品質な設備をリーズナブルに提供できる点が強みで、資材の一括仕入れや地域工務店との連携によりコストを抑えています。

「子どもにやさしいは、みんなにやさしい」を掲げ、キッズデザインを標準採用するなど子育て世帯への配慮が充実。商品ラインナップは、自由設計の「FAVO」、コスパ重視の「Lodina」、高性能住宅「すごい家」など多彩で、2023年・2024年にはオリコン顧客満足度調査(建築費2,000万円未満部門)で2年連続1位を獲得しています。

運営会社:株式会社LIXIL住宅研究所
本社住所:東京都品川区西品川1-1-1大崎ガーデンタワー

2位:ヤマダホームズ

ヤマダホームズは、家電量販店最大手ヤマダホールディングス傘下の住宅メーカーです。

一番の強みは、家づくりと家電・インテリアをトータルでコーディネートできること。住宅と生活設備をまとめてプランニングできるので、統一感のある住まいが実現します。

坪単価を抑えたローコスト住宅から、高性能な住宅まで幅広いラインナップを揃えています。全国の住宅展示場や店舗で気軽に相談できるのも大きな魅力です。

最新の家電やIoT設備を取り入れたい方、コストと機能性のバランスを重視する子育て世代に人気のメーカーです。

運営会社:株式会社ヤマダホームズ
本社住所:群馬県高崎市栄町1番1号

3位:アイダ設計

アイダ設計のキャッチフレーズは「正直価格」。明確な価格設定で誠実な家づくりを提案しています。自社のプレカット工場での木材加工や一貫した管理体制によって中間コストを削減し、価格を抑えているのが強みです。

設計力に定評があり、狭い土地や変形した土地といった条件が厳しい土地でも、豊富な実績を活かした自由設計が可能です。耐震性や断熱性を備えた商品ラインナップも展開しており、コストと品質を両立させています。

運営会社:株式会社アイダ設計
本社住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町二丁目286番地

4位:秀光ビルド

秀光ビルドは「良い家を適正価格で建てる」をモットーに、高品質な家を手の届きやすい価格で提供する住宅メーカーです。

追加費用が発生しづらい「フル装備の家」を提供。建築にかかる諸経費から、保証、アフターサービスまで含まれた「コミコミ価格」で、分かりやすい金額設定が特徴です。

単に安いだけではなく、耐震等級3や高気密・高断熱といった性能にもこだわりが。さらに工事の進捗状況をウェブ上で確認できるサービスもあり、家づくりの過程が「見える化」されているのも魅力です。

運営会社:株式会社 秀光ビルド
本社住所:石川県加賀市山代温泉29戊54番地

5位:タマホーム

テレビCMでもおなじみのタマホームは「より良いものをより安く」をモットーに、高品質と低価格を両立させている住宅メーカーです。

独自に構築した国産木材の安定供給システムや徹底的なコスト削減によって、手の届きやすい価格で高品質な家を提供。20代・30代の若い世代からも多く選ばれています。

主力商品の「大安心の家」シリーズは耐震性や省エネ性能も高く、長期優良住宅にも対応。自由設計が基本で、予算やライフスタイルに合わせた家づくりができるのが強みです。

運営会社:タマホーム株式会社
本社住所:東京都港区高輪3丁目22番9号 タマホーム本社ビル

ローコスト注文住宅を叶える「建築市場」

ローコスト注文住宅を検討していて「予算は限られているけど妥協はしたくない」という方におすすめなのが、建築士や職人と施主を直接つなぐマッチングプラットフォーム「建築市場」です。

建築市場では、ハウスメーカーを介さずに建築士・職人と直接契約を結び、中間マージンを省いて適正価格で家づくりを進められます。工事の原価が公開されるので、コストが明確で予算管理がしやすいのも大きな魅力です。依頼する建築士や職人を自分で選べるので、フルオーダーの自由な家づくりが実現します。

さらに、専門のディレクターやエンジニアが間に入り、住宅ローン相談から設計・施工、アフターサポートまでを一貫してお手伝い。初めての家づくりでも安心して進められる環境が整っています。

「ローコスト住宅でも間取りやデザインにこだわりたい」「コストを抑えつつも理想を叶えたい」という方にとって、建築市場は有力な選択肢となるでしょう。

ローコスト注文住宅メーカーの選び方

価格だけで判断せず、自分たちのライフスタイルや将来の計画に合ったメーカーを選ぶことが大切です。ローコスト注文住宅メーカーを選ぶ際に、押さえておきたいポイントを解説します。

対応可能な地域かどうか

ローコスト注文住宅のメーカーを選ぶ際は、まず希望する地域が施工エリアに含まれているかを確認しましょう。

ローコスト住宅は、建材の一括仕入れや移動費用を抑えることで価格を安くしています。施工エリア外で依頼すると輸送費や現場管理費がかさみ、結果的に割高になってしまう可能性も。また、地盤調査や建築確認申請など、その地域ならではの事情に精通しているかどうかも重要です。

全国展開しているメーカーでも、地域によって対応力に差がある場合があります。必ず事前に建築予定地が対応エリアに入っているかを確認してください。

予算に合っているかを確認する

土地購入代金なども考慮し、予算の範囲内でできる住宅メーカーを選びましょう。

ローコスト住宅といっても、1,000万円台から2,000万円を超えるものまでさまざま。メーカーごとに得意な価格帯も異なります。坪単価を確認し、建てたい家の延床面積と掛け合わせて目安費用を出しておくと安心です。

間取りや広さは十分かを確認する

自分たちのライフスタイルに合った間取りや広さを確保できるかも確認しましょう。建築費が低いプランでは、規格化された間取りが中心となり、自由度が制限されるケースが多いです。

建築費1,000万円以下の規格住宅では、メーカーが用意したプランから選ぶ形が一般的で希望の間取りを反映しにくい傾向にあります。一方、1,000万円台の注文住宅プランであれば、設備やデザインのグレードを抑えながらある程度自由度を確保できる場合も。

コスト削減のためにプランがパターン化されていることが多いので、間取りにこだわりがある場合は優先順位を決めておくことが大切です。

住宅性能・装備の標準仕様を確認する

標準仕様でどの程度の住宅性能や設備が備わっているかの確認も大切です。カタログやモデルハウスで見た仕様は、オプションを含む場合が多く、標準仕様のままでは快適性や安全性に物足りなさを感じたり、後から費用が膨らんだりするリスクがあります。

特に断熱性や耐震性は後から変更できないため、契約前に等級や数値をしっかり確認しましょう。食洗機や浴室乾燥機、網戸、シャッターなど生活に欠かせない設備が標準仕様に含まれるかも要チェックです。

「仕様書」を確認し、複数メーカーを比較しながらオプション費用を含めた総額を把握することで、安心して理想の家づくりを進められます。

アフターサービスと保証の内容を比較する

長く安心して暮らすためには、アフターサービスと保証が重要です。ローコスト住宅の場合、保証が最低限に設定されていることも多いため、初期保証の年数や延長条件、定期点検の有無や費用を必ず確認しましょう。また、緊急時の対応窓口やアフター専門部署の有無も安心につながります。

住宅メーカーごとにサービスや保証内容は大きく異なります。複数の会社の資料を比較して、自分に最適なサポート体制を見極めましょう。

ローコスト注文住宅で失敗しないための注意点

ローコスト注文住宅で後悔しないためには、費用の内訳や設計の自由度、保証体制を事前に確認することが大切です。注意点を具体的に解説します。

坪単価だけではなく総費用の内容を確認する

ローコスト住宅を選ぶ際、広告に書かれている「坪単価の安さ」だけで判断するのは危険です。坪単価はあくまで建物本体の費用目安です。実際に家づくりには、地盤改良や解体、外構工事、ライフラインの整備といった付帯工事の費用もかかり、時として総費用の2割ほどを占めることも。さらに住宅ローンの手数料や登記費用、火災保険料といった諸費用も必要です。

最終的な支払い額は坪単価から大きく膨らむケースも多く、オプションを追加していくうちにローコストとは言えない価格になることも少なくありません。

契約前には詳細な見積もりを取り寄せ、総費用の内訳をしっかり確認しましょう。

希望の間取りやデザインが可能かを確認する

ローコスト注文住宅は価格を抑えられる一方で、間取りやデザインに制約があることが多いため、自分の希望が実現できるかどうかを事前に確認することが重要です。

住宅メーカーによって、シンプルモダンや北欧風など得意なデザインや、採用している工法(木造軸組工法、2×4工法など)が異なり、間取りの自由度も変わります。大幅な間取りの変更が難しいことが多く、もし変更を希望するなら追加費用がかかります。

また、モデルハウスの設備や仕様はオプションであることが多いので、標準仕様とどう違うのかを必ず確認しましょう。

契約後の変更は高額な追加費用が発生することもあります。事前に施工事例を確認したり、複数メーカーのプランを比較したりして、慎重に検討することをおすすめします。

保証内容を理解しておく

新築住宅は法律により、構造上重要な部分や雨水の浸入を防ぐ部分について、最低10年間の「瑕疵担保責任保証※」が義務づけられています。ローコスト注文住宅ではこの10年のみを標準保証としているケースが多く、それ以降は延長できない、あるいは有償点検や補修が条件になるのが一般的です。

将来的な修繕費やメンテナンス費も考慮し、資金計画に組み込んでおきましょう。

※参考:国土交通省「住宅瑕疵担保責任保険について」

ローコスト注文住宅の特徴を理解し、理想の家づくりを実現しよう

ローコスト注文住宅は、初期費用を抑えて新築一戸建てを持てる点が大きな魅力です。規格化されたプランや設備の工夫により価格を下げている一方で、間取りの自由度や仕様のグレードに制約があるケースも少なくありません。価格だけに注目するのではなく、メリットとデメリットを理解したうえで、ライフスタイルや将来の計画に合った家づくりを選ぶことが大切です。

「建築市場」は、注文住宅の施主と建築士・職人を直接つなぐマッチングプラットフォームです。注文住宅の費用を抑えつつ自分らしい設計やこだわりを叶えたい方は、ぜひ「建築市場」にご相談ください。

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